2010年06月
2010年06月30日
「息もできない」
各国で様々な賞を受賞し、上映前から話題を集めていた韓国映画
「息もできない」を観てきました。
激しい暴力シーン、家族の負の連鎖と痛々しい場面がこれでもか!とばかりに続きますが
冒頭から一気に引き込まれました。
濃い!ものすごく濃い映画です。
すっかり忘れていたハングル語なのに意外と耳が拾ってくれ、韓国旅行を思い出したのは
予想外。
間違っても主人公・サンフンの口癖は言ってはいけないそうですが耳に強烈に残ります。
悪い言葉ほど覚えやすいものだ
2010年06月29日
Acqua di Stresa
あれ?2年前?
というぐらい新作香水から遠ざかっていた私のもとに
「Profice」さんからお手紙が届いたのは数日前の事です。
ドキドキしつつ開封してみると、そこには
新ブランド取り扱い開始のお知らせ
という告知とサンプルが3種同封されているではありませんか!!
AQUAさん、ありがとうございます!!
「ACQUA DI STRESA (アクア・ディ・ストレーザ)」というそのブランドは、2002年に創設。ストレーザという街はミラノから列車で1時間のところに位置する北イタリアの高級湖畔リゾート地だそうです。
国際的な展示会にて披露されたことで注目を集め、わずか半年の間に7ヶ国での販売が決定し、そしてついに日本でも発売!!
末広がりの8番目で縁起がいいですね
ボトルはシンプルで、イエロー・グリーン・ピンクの模様が彩りを添えて可愛らしい感じ
イエローの「ACQUA DI STRESA」(アクア・ディ・ストレーザ)は最初にフルーティな明るい感じがパッと広がり、次に金木犀の香りが。私が覚えている香水のなかで、1番綺麗な金木犀の香りかも。
トップ:キンモクセイ、ザクロ、ヒヤシンス
ミドル:ジャスミン、ホワイトローズ、ツバキ
ベース:アンバー、シダーウッド、ムスク
グリーンの「ACQUA DI STRESA fresh touch」(アクア・ディ・ストレーザ フレッシュタッチ)はオレンジやベルガモットの柑橘系の香りが生絞りのカクテルのように美味しそうなトップです(笑)。段々落ち着いておだやかになりますが、ウッディな重い感じにはならず軽やかなまま拡散していきました
トップ:キンモクセイ、ビターオレンジ、スイートオレンジ、ベルガモット、レモン
ミドル:ジャスミン、オレンジブロッサム、ツバキ
ベース:ベチバー、アンバー、シダーウッド
ピンクの「FIORI DI STRESA」(フィオーリ・ディ・ストレーザ)は椿をシルクのような香りで包み込んだパウダリーフローラルアルデヒド。
華やかで優しく柔らかく、とても女らしい香り。NO5を日々使うほどエネルギーの無い私はこちらのアルデヒドがとても心地よいです
トップ:ツバキ、オレンジブロッサム
ミドル:ゼラニウム、ヴァイオレット、ヘリオトロープ
ベース:ホワイトムスク、ブラックペッパー、スイートウッディ
オードトワレなので、どの香りもとても軽やか。
これからの暑さが厳しい時期にはグリーンのフレッシュタッチ、秋口になったらイエローのアクア・ディ・ストレーザ、もっと寒くなってきたらフィオーリ・ディ・ストレーザ・・・なんて感じで香りを着替えていくと素敵かも~
6月30日より「PROFUMERIA NICCHIA」さんで発売です
2010年06月28日
「キャタピラー」
ベルリン国際映画祭コンペティション部門で寺島しのぶさんが銀熊賞をお取りになったのはまだ記憶に新しいこと。
各地で先行上映が始まった「キャタピラー」を試写会で観てきました。
四肢を失い、無残な姿で戦地から戻った夫。
軍神として祭り上げられますが、衰えることの無い旺盛な食欲と性欲に妻は戸惑い、怒り、そしてあきらめながらも受け入れ、お国のためと尽くしていきます。
しかし、戦地で犯した暴虐の記憶が甦り始めた夫の意識は混乱し始め、妻にも限界が近づき・・・そして終戦の日がやってきます。
乱歩の「芋虫」だけかと思ったら「ジョニーは戦場へ行った」という作品もモチーフになっているのですね。後者の知識はまったく無かったのですが、四肢と五感をほぼ失った兵士という設定は同じようです。
それだけに、やはり映像自体がショッキングなシーンも多々あり。
異形の姿はもしかしたら次第に受け入れることができるかもしれませんが、心の交流まで出来なくなったら・・・。
強烈な反戦映画なのはもちろん、介護問題としても考えてしまいました。
「軍神」という象徴の愚かしさとそれを拠り所にするしかない弱さが切なく悲しい。
かなりキツイ内容ですが、見る価値は十二分にあると思います。
札幌で上映のシアターキノさんでは、7月21日に若松孝二監督と寺島しのぶさんのご挨拶とトークが行なわれるそうです。
行きたいけど、2回目を見るのはもう少し後にしたい・・・。
2010年06月23日
ヌーヴェルヴァーグ
ヌーヴェルヴァーグと言われる一連の映画作品から漂う『お洒落っぽさ』や『小難しそうな感じ』に腰が引けておりました。
「いつも見かける素敵なあの方・・・でも、私は遠くから見つめるだけでいいの」と電信柱から半身だけで覘いている小娘的な態度を取っておりましたが、ちょっとしたきっかけがあり、ついに一歩踏み出してみることに。
まずは「勝手にしやがれ」でも・・・と思いきや、無い。貸し出し中です。
「気狂いピエロ」・・・タイトルが恐い。「鬼火」・・・もっと恐いよ!!
などとしばらく悩んだ挙句、「女は女である」(ゴダール)と「アメリカの夜」(トリュフォー)を借りてみましたが、これが当たりだったのかもしれません。
ぜんぜん難しくなーい!!おもしろーい!可愛い!!
一応オリーブなどの雑誌を読んでいた世代としては、「これだったか!」と膝を打つような可愛いお洋服やインテリアに目が釘付けです。やっぱり食わず嫌いは良くないのね・・・。もう一歩踏み出してみる気になってきました!
皆様、何かおすすめ作品がありましたら、教えてくださいね
2010年06月22日
最近読んだ本
4巻出たら読もう・・・いやもう出ないか。タイミングはずしました。
いつも行く図書館が蔵書整理でお休み期間だったので、最近は家にあった文庫本や漫画を読み直してます。
「超・居酒屋入門」 太田 和彦
ものすごーくお酒が呑みたくなる本。ふらりと一人でノレンをくぐって居酒屋に行く勇気はいまだ無いので、家でチビチビ飲みました。
この間買ってみた久保田酒造さんの「相模灘」は美味しかった・・・
「荒野へ」 ジョン・クラカワー
ショーン・ペン監督で映画化された「Into the Wild」の原作。
裕福な青年は、なぜアラスカの荒野で餓死したのか?むむむ・・・。
「閑人生生」 高村 薫
雑誌「AERA」で連載されていたコラム。気になることがたくさん書かれている。そういう小さな気になる種をたくさんまかれると、考えることが増えてきてうかうか暮らしていてはいけないと思うのですが、呑むと忘れてしまいます。
「ヒミコの夏」 鯨 統一郎
A様がご紹介されていたので「間違いなかろう!」と思っていた鯨氏。
A様、一番最初に読むのがこの作品でも良かったでしょうか?
「ヒミコ」という新種の米を巡る農業ミステリー。読み出すと止まらなくなり最後まで一気読みでした。新井 素子さんの「グリーン・レクイエム」も思い出しました~。
「さまよう刃」 東野 圭吾
最愛の一人娘を残酷な方法で殺されてしまった父親。未成年の犯人を自ら追い詰め復讐することを決意しますが・・・。
辛くて胸が痛くなりました。この映画、観たかったけれど観られないかも。
漫画では
「おおきく振りかぶって」 ひぐち アサ
「鉄腕バーディー」 ゆうき まさみ
「じゃじゃ馬グルーミンUP!」 ゆうき まさみ
「べしゃり暮らし」 森田 まさのり
「七夕の国」 岩明 均
「ヒストリエ」 岩明 均
「あすなろ白書」 柴門 ふみ
などの懐かしいものも含めていろいろと♪
今は傑作SF「盗まれた街」(ジャック・フィニィ)と「いしいしんじのごはん日記」(いしいしんじ)を
交互に読んでいるのでちょっと混乱気味です(笑)。