2010年10月

2010年10月30日

「大江戸りびんぐでっど」

恥ずかしながら私、歌舞伎の事はまったくわかりません。ですので、今日のお話はシロウトの戯言としてお読みいただけますようお願いいたします。
ネタバレも含みますのでご了承くださいませ。


と、そんな言い訳から入ってしまうほど私の中で敷居の高い歌舞伎。
そして初体験となったのが歌舞伎座さよなら公演で演じられ、映画になって帰ってきた
「シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど」(宮藤官九郎 作・演出)でございます。
香水も本家ではなく限定バージョンやライトなものに惹かれる癖がこんなところにも?


あらすじはといいますと・・・

花の大江戸に「くさや汁」を浴びて死人が生き返った「ぞんび」が現れます。噛み付かれた人がどんどん「ぞんび」になっていき、町は大混乱。「ぞんび」発生の地となった新島から出てきたくさや職人の半助は「くさや汁」を身体に塗ることで「ぞんび」に噛まれない事を発見。恋焦がれる未亡人・お葉と二人、「ぞんび」を管理し安価で仕事をさせるそんびの派遣会社「はけん屋半助」をはじめます。商売は繁盛、お葉との仲も深まり有頂天の半助ですが、ぞんびに仕事を盗られた人々や、人間を食べられなくなった「はけん(ぞんび)」の不満は高まる一方。そもそも、なぜ「ぞんび」が発生したのか・・・?


のっけからやってくれます官九郎さん。いいの!?歌舞伎役者の方にあんな着ぐるみ着せてくさやの格好させていいの!?(笑)
お名前は存じませんが、きっとその世界では重鎮であろう方々にも、ものすごい無茶振りの嵐です。
「ぞんび」は最初「らくだ」と呼ばれていましたが、おそらく落語のらくだなのでしょう。
しかしぞんび達のダンスはかんかんのうなんて目じゃないですよ~!
MJも真っ青です!
「居残り佐平次」「品川心中」「死神」などのエッセンスも取り入れ、善悪、純愛などのメッセージを含みつつラストへ向かいます。

中盤以降、若干ぐだぐだな感じもしましたが・・・まあ、それもぞんびのお話なので相応しいかと(笑)。
一度聞いたら忘れられない「りびんぐでっど~ほにゃらら~(聞き取れない)」の曲が帰宅途中もずっと頭をぐるぐるしてました。




そして帰宅後。偶然にもテレビで「助六由縁江戸桜」を放送していたので勢いに乗って見てみました。
これが・・・正統か!成田屋~!!


「大江戸りびんぐでっど」と同じ方がけっこう出演されていて、改めて役者さんの懐の深さに感動しました。とは言え「助六由縁江戸桜」の中にもかなり遊びの部分があり、「歌舞伎ってそんなに構えなくてもいいのかも・・・」と少し見方を改めたさときちでした。




pom_pom_dahlia at 23:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0) ザッツエンタテインメント 

2010年10月28日

立川 志らく独演会

チケットを取ってから当日の朝まで新聞を開くたびにドキドキ。
「体調はいかがかしら・・・」「キャンセルにならないかしら・・・」と、ずっと気になっていたのが立川談志家元の体調でした。

昨夜、道新ホールで行なわれた「立川 志らく 独演会」に行ってまいりました。
そのスペシャルトークゲストが家元!!
志らく師匠の落語が楽しみだったのは間違いないのですが、今回はどうしてもこちらのほうが気になってしまって。


まずは前座のらく次さんの「子ほめ」。
ほどよく会場が暖まったところで志らく師匠の登場です。「今日は私の独演会ですから」と客席を沸かせてから「紺屋高尾」へ。
以前に談春師匠バージョンを聞いたときは最後の高尾太夫の言葉でグッときましたが、今回は嘘がばれた久蔵が太夫に必死に思いを伝える場面で涙が・・・。
そしてこのオチは初めて聞いたぞ!ほのぼの~。

じんわりと余韻に浸る仲入りが終わり、客席に緊張感が走ります。
出囃子がかかり、幕が上がっている間に沸き起こる拍手!全員が家元の登場を待ち構え・・・あれ?なかなか登場しません(笑)。
一瞬、「もしや・・・」という空気が流れたところで!いらっしゃいました!!
割れんばかりの拍手!拍手!

しばらくたたずみ、ゆっくりゆっくりと席につかれる家元。かすれ気味なお声で訥々と始まりました。
体調が良い・・・とはお世辞にも言えないように見受けられましたが、次々繰り出される小噺や毒のある発言がなんともおかしく、すっかり手のひらで転がされてしまいました。最後は「落語チャンチャカチャン」で締め。

そして再び志らく師匠登場です。
「チャンチャカチャンなんてやられたら、もう話すこと何もないですよ~」とぼやきながら始まったのは「疝気の虫」。破裂オチで大爆笑の中、終了となりました。

いや~良かった!!良い晩でした!!




pom_pom_dahlia at 22:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ザッツエンタテインメント 

2010年10月24日

「ノルウェイの森」

チョコレートケーキ美味しかった・・・
濃厚なのに後味がスッキリ。どれも美味しかったけれど、個人的にはオレンジ風味の
ものが一番好きです@はっぴー
呑んでもいないのにAM3:00にチョコレートを食べるとは思いませんでしたが。


さて「ノルウェイの森」
どこの書店でも赤と緑の本が積み上げられていたのはもう遠い昔ですね。
12月の映画の公開に先駆けて十数年振りに読み返してみたら、ビックリするほど内容を覚えていませんでした!(笑)
心を病んだ娘と元気な娘の間で揺れる男子のお話だったかな?程度の記憶力。
ひどいもんです。

そんなわけで非常に新鮮な気持ちで読みすすんでいったわけですが、読了後もそれほど心に響きませんでした
登場人物の誰にも共感できないから感動しないのかなぁ。
共感はしないものの、村上春樹作品を読むとおなかが空きます。「ノルウェイの森」はちゃんと食事を作って食べる場面が多いのでまだ良かった。これで「コーヒーとドーナツ」だったら二日連続で深夜に甘いものをばくばく食べるところでした(笑)。

映画の監督は「青いパパイヤの香り」などを撮ったトラン・アン・ユン氏。とても綺麗な映画を撮る監督さんというイメージがあるので、やっぱり観にいこうかな。原作で随所に出てくる××シーンがどうなるのかも気になるところですし

pom_pom_dahlia at 02:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) おすすめBOOK 

2010年10月22日

チョコレート!

ここ最近、札幌のスイーツ好きさんの間で瞬く間に情報が飛び交っている(であろう)
ショコラ専門店「Le Petit Boule Chocolatier -Sapporo-」(ル・プティブーレ 
ショコラティエ サッポロ)さんに行ってきました。
シェフの方はジャン・ポール・エヴァンで修行をされていた・・・なんて聞いたら矢も盾もたまりません
場所は北1条西8丁目。ヤマダ電機さんの道路を挟んで向かいぐらいのところです。

ショーケースの中にはボンボン・ショコラやケーキがキラキラと輝いています。棚には板状のチョコレートが並んでいます。どれも美味しそうで選べないよう・・・

それほど広くは無い店内をぐるぐる回ることしばし。頭から湯気が出そうになったとき、通常より小ぶりのサイズのケーキが6種類入ったセットがあることに気付きました。
しかもセットにのみ、マカロンもついている!お値段は1300円税込み!

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スタッフの方の感じがとっても良くて、お買い物の幸せ感倍増です
そして肝心のお味のほうは・・・


まだ食べてません(笑)。
先に食べると拗ねる人がいるのでお預け状態です。

でも、写真を撮るために箱を開けた瞬間漂ってきたあの芳香・・・デンジャラス~。
危うく理性が吹っ飛びそうでしたが、なんとか堪えました
明日以降、ご報告ができると思いますのでお待ちくださいませ。

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pom_pom_dahlia at 21:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) Eat Me 

2010年10月19日

北方神獣

「芸術の秋」という言葉に便乗して『北方神獣』展に行ってまいりました。
動物柄の服やアクセサリーを身につけていくと『獣割(アニマルワリ)』として観覧料を値引きする・・・という企画もなんだか楽しく、小さい豹柄の入ったスカーフを巻いて目指したのは
札幌芸術の森美術館

龍や朱雀と言った空想上の獣ではなく、フクロウ・鹿・熊・鶴など実在の動物が描かれた作品群なのに、「神獣」という言葉がしっくりきます。『神の使い』『畏怖の対象』・・・。のどかな森の中でひょっこりと顔を出す動物の愛らしい絵がある一方で、獰猛だったり狡猾そうだったりと様々な様子を写し取った作品が六十余点、テーマを分けて展示されていました。

美術館に行ったときに「この絵は家に飾りたい!」(実際にできるわけが無いという事実は置いといて・笑)という作品を探す・・・ということをよくやるのですが、今回は岩船修三氏の『雪降る』に惹かれました。
加山又造氏の『冬』、橋本三郎氏の『春愁』、岩橋英遠氏の『飛鶴』なども、何回も見に戻ったなぁ。あと神田日勝氏の『馬(絶筆)』が見られて嬉しかったです

動物の絵ばかりで親しみやすく、見上げるほどの大作が多くて迫力があるので本当におもしろかった!!
10月24日までですが、興味のある方はぜひ♪敷地内の紅葉の美しさも必見です



pom_pom_dahlia at 23:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々是好日