2011年05月
2011年05月26日
七瀬シリーズ
「家族八景」を手に取ったのは多分その頃で、途中で読むのを止めてしまった程。私にも清らかな時代があったようです。
その後様々な免疫が出来(笑)、筒井作品もいくらかは読みましたが「テレパス七瀬」のシリーズはすっかり忘れておりました。ところが先日、夫の本棚を物色していたら揃っているのを発見
「もしかして、今ならいけるのでは?」と読み始めたらも~う余裕余裕!!面白!
「エディプスの恋人」の終盤まで進み、あの入れ替わりの場面で驚き、ページをめくる手が止まりません。
しかし、ここでわたくし、とんでもないことに気がつきました。
あああ・・・読む順番間違えた・・・。
そうです。何を思ったのか「七瀬ふたたび」を飛ばしていたのです。
「ノリオ」とか「ヘンリー」という名前が出てきて気付くとは・・不覚・・・。
順番どおりであったなら感じたであろう『あれ?』というひっかかりを、まったくスルーしてしまった事が残念です。ほぼ30年ぶりの読む機会だったのになあ
2011年05月22日
ルイ・マル3作品
でも頑張ってよかった!!どれもすごく素敵な映画でした。
「鬼火」
かつては華やかな生活を送り、仲間と楽しく過ごしていたであろう主人公が、アルコール依存となり治療を終えた後にはまるで別人のように。孤独で空虚な彼の心には友人達の言葉も届かず、最後に残す言葉はやりきれないような重さを残します。エリック・サティの曲が美しかった。
「さよなら子供たち」
1944年ナチス占領下のフランス。カトリックの寄宿学校で出会ったジュリアンとジャン。ぶつかったり反発しながらも次第に仲良くなる二人ですが、ジャンは偽名を使ったユダヤ人でした。ある日、ナチスの捜査が学校にも及び・・・。
「五月のミル」
南仏の裕福な家の女主人が亡くなり、その息子や孫などの親族が集まって起こる悲喜劇。五月革命でフランスが揺れ、葬儀が進まないままにあちこちで始まる財産分与のゴタゴタや恋愛、嫉妬、情事。バラバラで修復不可能に見えた一族ですが・・・。
昨年観た「地下鉄のザジ」を含め、どれも雰囲気がまったく違う気がしましたが、心に響くものばかりでした。
おフランスの空気を満喫~
もう1本上映されていた「恋人たち」は残念ながら観られず。
「あら?昨日もいらしてましたね?」というようなおじさま方がチラホラいて、なんだか仲間のようで嬉しかったです。
2011年05月18日
道内旅行
先週の半ばから週末にかけて、少々、旅行をしてきました。
行き先は帯広と日高。一昨年、昨年に続けて十勝川温泉と仔馬目的の旅でございます。
ま~、それにしても寒かったこと!
昨年は歴史ある旅館・・・的な言葉につられて残念な宿に泊まってしまったので、今回は別館が
出来たばかりの新しいところに宿泊。モール温泉はやっぱりいいですねぇ。
あまりにも肌がツルツルになるので、もうここに住んでしまいたい!と、十勝川温泉に行くたびに思います。食事も十勝の地ビールも大層美味しゅうございました。
二日目は特に予定も立てておらずお天気も悪かったので、近くにあった帯広美術館に行ってみると「無限迷宮 M.C.エッシャーの全貌」という催しが。
一枚でも目が回るようなエッシャーの作品が約150点も展示されていて見ごたえあり!!
ずっと流れている滝とか階段を登ったり降りたりしているのとか、何度見ても「これの何処がおかしいのか?」と騙されてしまいます。すごいねぇエッシャー。
肝心の仔馬たちは雨でタテガミが濡れそぼってぼさぼさになっていましたが、つぶらな瞳で寄って来てくれて可愛かった~。桜の名所、二十間道路(幅二十間〈36m〉・直線で約7㎞に渡って道路の両側に桜並木がある素敵な観光道路です)でお花見も出来ていい旅でした。
帰り道では運転中にしりとりを。「5文字以上」などのシバリをいれ、次第に内容がエスカレートし良識ある人が聞いたら赤面&噴飯物の単語を連発すると眠気も何処へやら。
ドライブに退屈してきたときはおすすめです。
2011年05月11日
新たなる挑戦
思いたったが吉日の暴走人生を過ごしているわたくし。
今回も意表をつくものにチャレンジです!
ヒント1 楽器
ヒント2 アフリカ
ヒント3 「扉をたたく人」
さて、ここから連想されるものはなんでしょうか?
答えは西アフリカの打楽器、「ジャンベ」です!
10年位前にこの太鼓の音に出会ってからずっと好きだったのですが、リズム感も音感もまったく無いので「自分が演奏する」なんて大それたことは思ってもみなかったのです。
でも、そろそろ人生も折り返しているはずですし、一生に一度は楽器に親しむのも良いかなと。
教えてもらえるところが身近にあったのと、映画「扉をたたく人」が決め手になりました。
今日で3回目のレッスンでしたが毎回楽しくて仕方ありません
なかなか良い音を出すのは難しく、リズムもちょっと複雑になるとハニワ顔で固まってしまうのですが、先生が褒め上手なのでのせられてドンドコたたいております。
いつかマイジャンベを持って(今はレンタル中)路上で叩いたりなんてしちゃったりして・・・といい年をして妄想中。
どうか、すぐに飽きてしまいませんように
「SOMEWHERE」
真っ青な空。プールサイドでくつろぐ父娘。
サイドテーブルには縁に苺が飾られた飲み物のグラス。
まさかこの場面で泣けてくるとは・・・。父親と娘の話には弱くて困ります
観てきたのはソフィア・コッポラ監督の「SOMEWHERE」。
フェラーリを乗りまわし、ハリウッドの伝説のホテル“シャトー・マーモント”で退廃的な暮らしをするセレブな映画スターが主人公。傍から見れば羨ましい限りの生活ですが、本人は何もかもに倦んでいる様子です。ある日、そんな彼のところに離婚した妻と暮らしている娘がやってきて・・・。
ありとあらゆるシーンでこんな理想の娘がいたら・・・と思わせる演出が効いてます。
父親も放って置けないような可愛げのある男性(しかも超セレブ・笑)。
自分とは天と地ほど違うご家族の話なのですが、我が家にもあった(はずの)楽しかった父との
時間を思い出して泣けたのかも。
良い映画でした