とまり木
2008年09月01日
幻のお酒
噺家さんというのは実に美味しそうにお酒を呑む所作をするものです。聞いているほうまで喉が鳴り、思わず「こちらにも一杯・・・」なーんて言いたくなることもしばしば。
そんな愛すべき飲兵衛の出てくる落語はたくさんありますが、私が初めてナマで聞いた「青菜」もそのひとつ。
暑い日に、お屋敷で庭の手入れをしていた植木屋さんがその家の旦那様にお酒や肴をご馳走になり、その際の旦那様と奥方のやりとりを聞いて大層感心します。その上品な会話を真似しようと自宅に戻り、自分のお内儀さんを巻き込んで友人相手にお酒をふるまおうとするのですが・・・。
というのが「青菜」の大雑把なストーリーです。
ここで登場するのが「柳蔭」というお酒(上方落語の枝雀師匠版はちゃんと「直し」になっておりました。感激)。よーく冷えた柳蔭を植木屋さんがキューっと飲む場面はなんとも美味しそうで。。。
その「柳蔭」、なんと現在も本当にあるお酒だったのです
ある方からの頂き物で先日口にする事ができました きゃっほう
この場を借りて御礼を・・・。本当にありがとうございました。
よーくよーく冷やして・・・植木屋さんのようにきゅーっと・・・。
うわー・・・・・甘!!
そうです、柳蔭は非常に甘いお酒だったのです。
上等なみりんは飲めますが、まさにそんな感じ。表示してあるようにこれはリキュールですねぇ。甘くて強くてアルコール度数の高いこのお酒、江戸時代の人の滋養強壮に飲まれていたのかもしれません。
青菜や鯉の洗いとはあんまり合わないような気もしますが(笑)、ちびちびと寝しなに飲むには乙な味。「義経にしておきな・・・」と言われるほど呑み過ぎないよう気をつけなければ
・ 今日の香水 デイジー
そんな愛すべき飲兵衛の出てくる落語はたくさんありますが、私が初めてナマで聞いた「青菜」もそのひとつ。
暑い日に、お屋敷で庭の手入れをしていた植木屋さんがその家の旦那様にお酒や肴をご馳走になり、その際の旦那様と奥方のやりとりを聞いて大層感心します。その上品な会話を真似しようと自宅に戻り、自分のお内儀さんを巻き込んで友人相手にお酒をふるまおうとするのですが・・・。
というのが「青菜」の大雑把なストーリーです。
ここで登場するのが「柳蔭」というお酒(上方落語の枝雀師匠版はちゃんと「直し」になっておりました。感激)。よーく冷えた柳蔭を植木屋さんがキューっと飲む場面はなんとも美味しそうで。。。
その「柳蔭」、なんと現在も本当にあるお酒だったのです
ある方からの頂き物で先日口にする事ができました きゃっほう
この場を借りて御礼を・・・。本当にありがとうございました。
よーくよーく冷やして・・・植木屋さんのようにきゅーっと・・・。
うわー・・・・・甘!!
そうです、柳蔭は非常に甘いお酒だったのです。
上等なみりんは飲めますが、まさにそんな感じ。表示してあるようにこれはリキュールですねぇ。甘くて強くてアルコール度数の高いこのお酒、江戸時代の人の滋養強壮に飲まれていたのかもしれません。
青菜や鯉の洗いとはあんまり合わないような気もしますが(笑)、ちびちびと寝しなに飲むには乙な味。「義経にしておきな・・・」と言われるほど呑み過ぎないよう気をつけなければ
・ 今日の香水 デイジー
at 19:58|Permalink│Comments(2)│
2008年08月24日
日本酒講座
今回は精白の違いによる味わいの差を学んでまいりました。
お酒の瓶のラベルをみると「精米歩合 ○○%」と書いてありますよね。
この%の数字が少ないほど、玄米をより多く精白しているということだそうです。=雑味が減っているという事。
普通に食べるお米では多いほうが美味しいとされるたんぱく質や脂質ですが、日本酒にとっては少ないほうが良い。磨き上げられた酒米のサンプルを見せてもらいましたが、まんまるに近い非常に小さくて綺麗なものでした。
ということで、今回の試飲は同じ蔵のお酒で、精米歩合が違うものを飲み比べです。70%、60%、50%と飲んでみると、70%はちょっと糠臭い(笑)。でも50と60の違いは微妙で・・・そんなに気にしなくてもいいのでは?と思ったりしました
しかし、次に出された35%は凄かったです。あきらかに違う!
舌の上でまったくひっかかるところがなく、スルスルと珠を転がすような味わい。甘露です。
あまりにも綺麗過ぎるこのお酒は純米大吟醸「鷹勇」。
美味しかった~
お酒の瓶のラベルをみると「精米歩合 ○○%」と書いてありますよね。
この%の数字が少ないほど、玄米をより多く精白しているということだそうです。=雑味が減っているという事。
普通に食べるお米では多いほうが美味しいとされるたんぱく質や脂質ですが、日本酒にとっては少ないほうが良い。磨き上げられた酒米のサンプルを見せてもらいましたが、まんまるに近い非常に小さくて綺麗なものでした。
ということで、今回の試飲は同じ蔵のお酒で、精米歩合が違うものを飲み比べです。70%、60%、50%と飲んでみると、70%はちょっと糠臭い(笑)。でも50と60の違いは微妙で・・・そんなに気にしなくてもいいのでは?と思ったりしました
しかし、次に出された35%は凄かったです。あきらかに違う!
舌の上でまったくひっかかるところがなく、スルスルと珠を転がすような味わい。甘露です。
あまりにも綺麗過ぎるこのお酒は純米大吟醸「鷹勇」。
美味しかった~
at 21:36|Permalink│Comments(3)│
2008年07月06日
純米酒の夕べ
月末業務で身も心もクタクタになった自分にご褒美だ!
・・・ということで、週末に「純米酒の夕べ」という素敵な日本酒のイベントに参加してまいりました
神奈川県の「昇龍蓬莱」醸造元、大矢孝酒造さんからお見えになった若き蔵元さんを囲みつつ、美味しい純米酒を皆で楽しもうという愛すべき飲兵衛さんの集まりです。
今回登場したのはこんなお酒たちでした
扶桑鶴 特別純米酒
杉錦 生もと純米大吟醸
早瀬浦 特別純米「越の雫」
綿屋 雄町 純米原酒
蔵太鼓 旨口 純米
天穏 純米吟醸 無濾過中汲み
るみ子の酒 純米 7号酵母
日置桜 純米吟醸 「伝承強力」
昇龍蓬莱 純米吟醸 阿波山田錦
昇龍蓬莱 特別純米 雄町
昇龍蓬莱 純米 玉栄
蓬莱 特別純米 五百万石
以上のお酒を新聞紙で包んで名前が分からないようにし、好きなものを選んで投票する・・という試みでは、確か1位になったのは天穏だったと思います。私は綿屋がお気に入りだったんですけどね~
お燗にした昇龍蓬莱も本当に心がほぐれるようなじんわりとした旨さですっかり酔っ払ってしまいました。
その後二次会へ。
・・・ところがこれが間違いだったんですよ。
不覚にもさときち、酔いつぶれて皆様に大迷惑をかけるという酒飲みの風上にもおけないような事をやらかしてしまいました・・・
まだまだ修行が足りないようです・・・
・・・ということで、週末に「純米酒の夕べ」という素敵な日本酒のイベントに参加してまいりました
神奈川県の「昇龍蓬莱」醸造元、大矢孝酒造さんからお見えになった若き蔵元さんを囲みつつ、美味しい純米酒を皆で楽しもうという愛すべき飲兵衛さんの集まりです。
今回登場したのはこんなお酒たちでした
扶桑鶴 特別純米酒
杉錦 生もと純米大吟醸
早瀬浦 特別純米「越の雫」
綿屋 雄町 純米原酒
蔵太鼓 旨口 純米
天穏 純米吟醸 無濾過中汲み
るみ子の酒 純米 7号酵母
日置桜 純米吟醸 「伝承強力」
昇龍蓬莱 純米吟醸 阿波山田錦
昇龍蓬莱 特別純米 雄町
昇龍蓬莱 純米 玉栄
蓬莱 特別純米 五百万石
以上のお酒を新聞紙で包んで名前が分からないようにし、好きなものを選んで投票する・・という試みでは、確か1位になったのは天穏だったと思います。私は綿屋がお気に入りだったんですけどね~
お燗にした昇龍蓬莱も本当に心がほぐれるようなじんわりとした旨さですっかり酔っ払ってしまいました。
その後二次会へ。
・・・ところがこれが間違いだったんですよ。
不覚にもさときち、酔いつぶれて皆様に大迷惑をかけるという酒飲みの風上にもおけないような事をやらかしてしまいました・・・
まだまだ修行が足りないようです・・・
at 19:50|Permalink│Comments(2)│
2008年06月23日
日本酒講座・其の二
先週末には楽しみにしていた二回目の日本酒講座がありました
なんと、いつのまにか受講生の方が4人も増え(全員女性)急に華やかな雰囲気に変わったのには驚きでした。
いいですねぇ♪女性で日本酒好きさんというだけで私の度はかなり急上昇です(笑)。
今回はビデオを見ながら実際に日本酒がどんな工程で造られているのかを勉強。ビデオを見るだけでも面白かったのですが、実際にその場にいて香りを吸い込んだり熱気を感じたりしたらどんなに楽しいだろうと思わずにはいられませんでした。行きたいなぁ、蔵元見学
テイスティングのほうは、「日本酒の醸造・造りによる味わいの違い」というテーマで普通酒・本醸造酒・純米酒・山廃・純米大吟醸を飲み比べ。
普通酒はまあ置いておくとして(笑)、山廃と純米大吟醸の迫力には参りました
「同じ日本酒という土俵でこの二つを比べていいのか?」と思うほど個性の違う2タイプ。純米大吟醸がデイジー(マークジェイコブズ)でブルーマウンテン№1でシャア・アズナブルなら山廃はミツコ(ゲラン)でエチオピア・シダモでランバ・ラルでしょうか(聞き流してください)
前者の華やかな明るさも良し、後者の凄みと迫力のある色気もまた良しです とは言え、どちらもパンチのある日本酒なので毎日付き合うなら純米吟醸くらいが程よいかも
右から二つ目が山廃。日本酒はもともと黄みがかっているのが本来の色ですが、山廃は一段と・・・。
2次会では毛蟹に感動し、3次会ではチャンジャのお茶漬けに感涙し、体重もMAXに増加させて第二回目の日本酒講座は幕を下ろしました。
来月が待ち遠しいです
・ 今日の香水 マットイエロー
なんと、いつのまにか受講生の方が4人も増え(全員女性)急に華やかな雰囲気に変わったのには驚きでした。
いいですねぇ♪女性で日本酒好きさんというだけで私の度はかなり急上昇です(笑)。
今回はビデオを見ながら実際に日本酒がどんな工程で造られているのかを勉強。ビデオを見るだけでも面白かったのですが、実際にその場にいて香りを吸い込んだり熱気を感じたりしたらどんなに楽しいだろうと思わずにはいられませんでした。行きたいなぁ、蔵元見学
テイスティングのほうは、「日本酒の醸造・造りによる味わいの違い」というテーマで普通酒・本醸造酒・純米酒・山廃・純米大吟醸を飲み比べ。
普通酒はまあ置いておくとして(笑)、山廃と純米大吟醸の迫力には参りました
「同じ日本酒という土俵でこの二つを比べていいのか?」と思うほど個性の違う2タイプ。純米大吟醸がデイジー(マークジェイコブズ)でブルーマウンテン№1でシャア・アズナブルなら山廃はミツコ(ゲラン)でエチオピア・シダモでランバ・ラルでしょうか(聞き流してください)
前者の華やかな明るさも良し、後者の凄みと迫力のある色気もまた良しです とは言え、どちらもパンチのある日本酒なので毎日付き合うなら純米吟醸くらいが程よいかも
右から二つ目が山廃。日本酒はもともと黄みがかっているのが本来の色ですが、山廃は一段と・・・。
2次会では毛蟹に感動し、3次会ではチャンジャのお茶漬けに感涙し、体重もMAXに増加させて第二回目の日本酒講座は幕を下ろしました。
来月が待ち遠しいです
・ 今日の香水 マットイエロー
at 20:18|Permalink│Comments(0)│
2008年05月17日
日本酒講座再び
待ちに待った日本酒の講座が始まりました。
一度は人数不足のため流れてしまったこの講座ですが、人数が集まったとの連絡が しかもその方たちとは前回のワイン講座を一緒に受けたメンバーだったのです
楽しくないわけがありません!
第一回目は現在の日本酒が置かれている状況(ピーク時の昭和48年から6割減)、その分母が減っている中でも純米酒の占める割合は微増していることなどを習いました。焼酎も乙類が甲類の割合を抜かしたことなども含め、消費者はより本格的で純粋なものを求めているのではないか・・・というお話を聞いたあとで、早速テイスティングです。
正直なところ、私はこれが一番苦手です(笑)。
前回のように三倍醸造酒(米の割合が35%程度で醸造アルコール・調味液を添加したお酒)こそ選ばなかったものの、本醸造酒(アル添酒)を純米酒と間違えてしまいました~
かなりガックリきたものの、呑んでいるうちに次第にいい気分に♪やはりお酒の力は偉大ですね。講座終了後はもちろん二次会へ。気のせいかもしれませんが、ワイン講座の時よりも皆様リラックスしてくつろいでいるように思えました。
来月も楽しみです~♪
一度は人数不足のため流れてしまったこの講座ですが、人数が集まったとの連絡が しかもその方たちとは前回のワイン講座を一緒に受けたメンバーだったのです
楽しくないわけがありません!
第一回目は現在の日本酒が置かれている状況(ピーク時の昭和48年から6割減)、その分母が減っている中でも純米酒の占める割合は微増していることなどを習いました。焼酎も乙類が甲類の割合を抜かしたことなども含め、消費者はより本格的で純粋なものを求めているのではないか・・・というお話を聞いたあとで、早速テイスティングです。
正直なところ、私はこれが一番苦手です(笑)。
前回のように三倍醸造酒(米の割合が35%程度で醸造アルコール・調味液を添加したお酒)こそ選ばなかったものの、本醸造酒(アル添酒)を純米酒と間違えてしまいました~
かなりガックリきたものの、呑んでいるうちに次第にいい気分に♪やはりお酒の力は偉大ですね。講座終了後はもちろん二次会へ。気のせいかもしれませんが、ワイン講座の時よりも皆様リラックスしてくつろいでいるように思えました。
来月も楽しみです~♪
at 22:23|Permalink│Comments(6)│